勃起不全(ED)の種類
勃起不全(ED)は様々な原因によって引き起こされます。まずはどのような原因でEDが起きているのか、確認することが必要です。
勃起不全(ED)の定義
EDの原因を突き止めることが大切
勃起不全(通称:ED)で悩む人はたくさんいますが、その原因は様々でそれぞれ治療法も異なります。
例えば日常生活で受けるストレスが原因で精神的なものから来ているものや過去のトラウマが原因で引き起こされるものがあります。
また、男性器自体に問題がある場合や普段服用している薬が原因で勃起不全に陥ってしまうことさえあります。
実際に勃起不全が身に起きている場合は何が原因で引き起こされているのか確認することがED改善の第一歩となります。
EDの種類一覧
心因性ED
男性の心理的な問題がEDを引き起こしてしまうもので、原因がわからずに悩まれる方も少なくありません。
若い世代によくある勃起不全はこのタイプであることが多く、治療薬で完治できる可能性が高いので安心してください。
この心因性EDは、「現実心因」と「深層心因」とに分けられます。
現実心因
日常で感じるストレスが引き金となり、EDの症状を引き起こしてしまうものです。
パートナー女性からの要望やダメ出しなど、言葉に対して敏感に反応することで起きることが多く、また男性自身が「ダメだった」「またダメだった」とネガティブに思うことでストレスになっていることもあります。
また、家庭生活が上手くいっていない、経済的に不安定、仕事がハードでストレスが多いといった性生活には関係のないストレスでも、EDを引き起こす可能性があります。
特に、うつ病などの精神疾患にかかっている(あるいは過去にかかったことがある)方や精神不安定な方は、現実心因によるEDとなる可能性が高くなっています。
深層心因
深層心理に残る体験やトラウマが原因で、EDになるものです。
日常生活に過度なストレスはないものの、幼少期の体験、今までの性的な悩みやトラウマといった過去の出来事が無意識にストレスとなり、症状を引き起こします。
これは原因を追究するまでに非常に長い時間が必要となり、治療が難しいほど重症である場合も多くあります。
器質性ED
男性は、視覚・聴覚・触覚などで性的な刺激を受けると脳から神経を介して男性器にその刺激が伝達され、ペニスの海綿体という部分に血液が流入することで勃起が起こります。
この神経あるいは血液の流入が、何らかの原因により障害されてしまうことで起きるEDが器質性EDです。
中高年からEDが増加するのは、歳を重ねると体は老化が進行し、神経や血管に様々な障害を引き起こすためです。
持病がEDを引き起こす!?
また、動脈硬化・高血圧・糖尿病などの生活習慣病を持つ方は血管・神経ともに病気によって障害を受けやすいため、EDになりやすいと考えられています。
他にも、脳出血・脳腫瘍・脳への外傷・アルツハイマー病などの脳の病気や、前立腺肥大・前立腺炎などの泌尿器科の病気も自律神経障害を起こし、EDを引き起こします。
前立腺や膀胱、直腸など骨盤内臓器といわれるものの手術を経験したことがある方は、海綿体の血管や神経を損傷している可能性があり、EDの症状が出現していることも考えられます。
薬剤性ED
病院で処方される薬剤の中には、その薬効が原因となりEDを引き起こしてしまうことがあります。
以下の薬を常用されている場合には、主治医に相談することをおすすめします。
中枢神経に対する薬
解熱剤、消炎鎮痛剤、抗けいれん薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬、向精神薬(睡眠薬など)
末梢神経に対する薬
抗コリン薬、鎮けい薬、骨格筋弛緩薬、局所麻酔薬
消化管に対する薬
抗コリン薬、鎮けい薬、消化性潰瘍治療薬、局所麻酔薬
循環器に対する薬
降圧剤、血管拡張剤、不整脈治療薬、利尿剤、高脂血症用剤